私がギタールを続ける理由

こんにちは。55期の牧田です。

みなさん、自粛期間いかがお過ごしですか?今回のブログでは、私にとってのギタールについて書きたいと思います。少々長いですが、お付き合い頂けると幸いです。

大学でギターをやるつもりのなかった私がここまでギタールを続けてきたのは、そこにいる人とサークルの雰囲気が私に合っていたからだと思います。今までは集団の中でも特定の人としか関わろうとしなかった私が、ちょっとだけいろんな人と話すようになりました。活動が終わったらすぐに帰りたがるような人間だった私が、積極的にごはんを食べに行くようになりました。ギタールには、自分と違うキャンパスの人も自分と違う価値観の人もたくさんいます。ギタールがなければ、どこかでばったり出会ってもお互いに交わることなくそのまま通り過ぎていっただろうなと思う人もたくさんいます。そんな人たちと同じ場所に集まって、一緒にギターを弾いたり食事をしたりすることができる。だから、私が今ギタールにいることは決して無駄ではないと思うことができるのです。

とはいえ、私は自分の大学生活に満足しているわけではありませんでした。サークル中心の生活を楽しんでいながらも、自分が本来やりたかったことのために一歩を踏み出せていない現状にどこか焦りを感じていました。

そんな時、新型コロナの影響で学生会館が閉鎖され、ギタールも活動停止を余儀なくされました。去年は数々の予定で埋まっていた手帳が今年は真っ白になりました。ギタールのイベントには今年も楽しみにしていたものがたくさんありましたが、そのほとんどは例年通りにできる見通しが立っていないです。

「ああ、残念だなあ」という言葉が心の中に浮かび上がりました。zoomで画面越しの同期や後輩とその言葉を共有することはあっても、テレビで見た高校球児たちのように悔し涙を流すこともなければ、感情があふれ出すのをこらえてその現実と必死に向き合おうとするわけでもありませんでした。ただ「残念だなあ」という言葉が自分の中で宙ぶらりんになったまま、私は今までの生活でできなかったことを始めるようになっていました。それまでの自分に納得できていない部分があったからこそ、私にとってはむしろ自分が本来やりたかったことと向き合うチャンスでもあったのです。

サークルの一員としては少し不謹慎かなとも思いました。でも周りを見ていると、ギタールにはサークルの活動自体がなくても各々がそれなりにやりたいことをやりながら生活を送っている人が多いのではないかと感じるようになっていったのです。自粛期間でむしろギターの練習をする時間が増えたという人もいますし、新しい趣味を見つけて楽しく過ごしている人もいますし、自分のやりたいことや性格を見極めながら就活をしている人もいます。

私は今まで「ギタールにいる時の自分が私の全てではないんだ」と勝手にくすぶっていた節があったけれど、他の人たちにとってもギタールは大学生活の一部であって、その人たちにも私の知らない側面がたくさんあるのだろうと思うようになりました。そんな当たり前のことに改めて気づいた自粛期間でした。当たり前のことだけれども、このことは普段のギタールの雰囲気ともどこか似ているような気がしていました。

八月に入ると学生会館が再び使えるようになり、時間や人数に制限がある中でギタールの活動も少しずつ再開していきました。私にとって今年度初めての新歓ギター体験会は、同期や後輩と久しぶりに顔を合わせた日でもありました。それでも、私が好きだったギタールのあの雰囲気は今でもちゃんとそこにあるのを確信しました。多少行き当たりばったりで、指定された曲を練習する人もいれば、自分の好きな曲を弾く人もいて、なんならずっとおしゃべりをしている人もいる。バラバラではあるけれども居心地はむしろ良くて、それぞれがそれぞれを許容する空気がごく自然に流れていました。みんなそれぞれの行動をもちろんその時々によって練習の雰囲気も変わってくるのですが、それは新歓のために造りだされたものではなくて、いつもみんなで何気なく集まって練習していた時の空気そのままでした。それが新入生たちにも伝わったのか、今後の活動を聞いてくれた子もいたのはすごくうれしかったです。

そして、時間が過ぎ去るのは早いことで、暦の上では九月に入ってしまいました。私はといえば、自分のやりたいことや将来の仕事を模索しながらも、やっぱりギタール生活がこのまま終わってしまうのもどこか物足りなくて暇さえあれば学生会館へ足を運んでいます。

みなさんは最近どうですか。ここまで自分のことばっかりぺらぺらしゃべってきましたが、みなさんもこの大変な時期の中でいろんなことを感じながら過ごしてきたのだろうと思っています。長い文章になってしまいましたが、もしここまで読んでくれた新入生がいてギタールに興味を持ってくれたなら、ぜひ体験会にも来てみてください。たぶん私の言っていたことがなんとなくわかると思います。既に体験会に行った人はもう一度行ってみるのもいいし、直接早稲田に行けないという人はオンラインのレク企画に参加してみるのもいいと思います。

私たちもみんな、それぞれのやり方とペースでギタールの活動に参加してきましたし、これからもきっとそうだと思います。新入生のみなさんも、自分の肌に合いそうな居場所を見つけていってください。大学生活の一部ではありますがみなさんと出会えること、そしてほんのちょっとでもみなさんと関わり合えることを楽しみにしています。